有名な峠道などの公道を、改造した一般車2台でどちらが早いかを競ういわゆる走り屋たちの物語。
主人公の青年・藤原拓海は、本来なら若葉マークのはずだがドライビングテクニックは本職の面々以上のものを持つ。
豆腐屋の息子の彼は、家業の手伝いのため昔から群馬の峠を渡りっており、かつ父親のテクニックを伝授・継承しているがゆえの技術の高さという設定。本職の走り屋でない彼が本職を負かして後、様々な走り屋たちが彼に勝つために戦いを挑むようになるというはじまり。
正直、車のことはさっぱりわからないし走り屋世界の独特のこだわりもわからない人間ですが、わからないなりにけっこう楽しめます。走り勝負の薀蓄はわからないけれど雰囲気だけでもすごく惹かれるし、本筋以外の要素もきっちり描かれているからかな。
基本的に昼行灯な雰囲気な主人公のキャラがツボでした。勝負にさほど熱心でない主人公が勝負にこだわる走り屋たちとの勝負で徐々に心情が変化していく過程とか、走り勝負以外での恋愛ドラマとかが興味深かったです。
アニメから原作を読み始めたクチです。というのも著者の描くキャラの顔がちょい苦手で読む機会を逃してたんですよねー・・。
しげの秀一
ヤングマガジンコミックス全48巻 / 講談社
ジャンル:青年・カーバトル / 好み度:★★★☆☆