徐々に体が腐り落ちる奇病が蔓延している世界。その奇病に対し抗体を持つ少女、廃棄処分寸前だった機械人形プラスティカの青年の物語。
腐った体を補うのには義肢もしくは主人公のような抗体を持つ人間の体の部分(手足や角膜等)を移植するしかない。主人公が、髪と眼を交換し得たプラスティカは本来人に従順なはずだが人を傷つけるプラスティカという設定。
その世界で特殊な主人公たちにとって、世界は優しくなく危うい事態が次々と起こる展開。
主人公の淡白な性格が個人的に良かったかな。元気・やかまし系よりは安心して読めます。世界設定も人間ドラマがつくりやすくて上手いなあと思います。
しかし構成の方がおおざっぱすぎるのか物語に入りにくいです・・。まあ何度も読み込めば味が出てくる構成とも言えますが。
この作者らしい人間ドラマの展開が好きな人には楽しめるタイトルだと思います。
遠藤海成
あすかコミックスDX全2巻/角川書店
ジャンル:少女・ドラマ / 個人的好み度:★★★☆☆
それなりにまとまっているもののちょっと中途半端な終わり方でした。ページ数が足りなくて伏線回収されてないんじゃという部分もあり;