膝の怪我で陸上をあきらめ目的を失った少年はここ1週間の記憶が曖昧になっていた。そして夢の中で謎の少女から、儀式の参加者に選ばれたと一冊の本を手渡される。少年は記憶が曖昧な時に発生した銃乱射事件の被害者の1人であり生と死の狭間にいるという。
自らの武器となり盾となるゾディアックという存在を戦わせ30日間の戦闘を終了させると生き残るゲームに参加せざるを得なくなった主人公の命運は?
説明が長いですが、死に近づいている人間同士(正確にはその人間が持つゾディアックと共に)がゲームブックに書かれているルールに従って戦いあうというゲームをめぐる物語。人間が駆け引きとか状況判断とかの頭脳担当、ゾディアックが戦闘担当というところか。ゾディアックは容貌は人とほぼ変わらないファンタジーキャラのような設定です。
当初主人公はルールに基づいたRPGゲームのような感覚で気軽に参加していますが徐々にその事の深刻さに気がついていくという課程は臨場感がありました。こと細かくルールが設定され戦闘のたびにルールが追加、説明が入るところが少々読み進めずらい。まあこれがこの漫画の醍醐味なんですが。あとこのゲームの意義はなんだろうなあという疑問がなきにしもあらず。おいおい解明されていくのかな。
登場人物がよく動くし退屈させない構成が見所。絵柄も万人向けかな。生死が関わる生臭さが嫌いでなければ一見の価値ありか。
真じろう
ブレイドコミックス全4巻 / マッグガーデン
ジャンル:少年・ダークファンタジーアクション / 好み度:★★★☆☆