政策に占いが深く関与したと政府が公表して以来占いが一般にも広く浸透した世界のTOKYO。
父母の不在と祖父の体調不良のため、占い館を経営する叔父を頼って上京してきた少年を中心に占いをめぐる日々を描いた物語。
主人公の少年は占い師の血を濃くもっていて本人は特に占いに傾倒しているわけではないけれど知らず占いに関わる事件に関わっていくという展開。
女性向けのシリーズなのか美形のお兄さんやショタな学生がわんさか出てきます。とにかく登場人物が多くて少々煩雑な気がしないでも。その分エピソードが豊富で読み応えはあるとも言えますが。
今のところ主人公の学園生活の中におこる事件を通して主人公とその幼馴染との関係や、思春期にある苦悩や戸惑いといったものが描かれています。主要人物には各々謎と思うところがあるようで、それらがどう展開していくのかが楽しみのひとつか。
読みきり形式ではないですが構成としては事件読みきりタイプで本題はまだ見えず。後々主人公がからむ本題につながっていく模様。かわいく読みやすい絵と詩的なものを感じるモノローグがツボどころ。
山田J太 / 企画・原案:EDEN'SNOTES
SCシルフコミックス全4巻 / アスキー・メディアワークス
ジャンル:少女・学園ファンタジー / 好み度:★★★☆☆