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好きな女性に振り向いてもらうため激安の車を購入する青年は、走り屋たちに車の前の持ち主と勘違いされ峠のカーバトルをすることになる。
頭文字Dのようないわゆるカーバトルもの。峠でどちらの車が早いか１対１で勝負する話がメインです。
他のタイトルと違うのは主人公は車に関しては本当に素人、好きな女性の関心をひくためのみに車を購入するも、その車は死んだ伝説の走り屋が所持していたものであり走り屋の思念がこもっているという車だった。車の特徴から主人公はその走り屋と間違われなしくずしにバトルをすることになるという展開。
当人は素人ですが、車に憑いた霊がここというところで車を操作し、この種の漫画の醍醐味であるドライビングテクニックに関する薀蓄は、車知識が豊富な友人やギャラリーが担当しています。
主人公の車の前の持ち主は、主人公の好きな女性と知り合いであるという設定で、車関連以外での人間模様に深みを持たせ、かつ主人公がバトルを続ける理由付けも兼ねています。ありがちながらそれなりに見せる設定かな。泥臭いというか愚直な雰囲気が漂っていますが。
素人なので薀蓄はわからないですがカーバトルの描写はわからないなりに楽しめました。主人公のバトル中のあわてぷりは他作品にはない新鮮さがありますが、カーバトルにロマンを求める人にはなんじゃこりゃな展開かもしれません。
これをきっかけに主人公がカーバトルに魅了されていく・・という展開にはならず、あくまで好きな女性と親しくなりたいという域を出ず、コメディ的な巻きで物語は終了しています。
しんむらけーいちろー
コミックファクトリーシリーズ全２巻 / メディアファクトリー
ジャンル：青年・カーアクション / 好み度：★★☆☆☆