禍々しき獣の逝く果ては 楠本弘樹

Amazon
禍々しき獣の逝く果てはをAmazonで見る

祖父譲りの霊視能力を持つ少女とその守護者である男性、妻子を無残に殺された過去を持ち記憶が曖昧な刑事は人間ではないものによる殺人事件によって関わりを持つことになる。人と人非ざる者が織り成すダークファンタジー。
死体に触れその人間の過去から現在を視る霊視能力を持つ少女は、祖父の跡を継ぎ警察の捜査の協力を行うことになっていた。無残な殺人事件の被害者を視るという初仕事の最中、彼女の能力を否定する警部がいた。その警部は同様の事件で妻子を亡くし、またそのときのl記憶がないという。生者でも少女の能力は使えるため、同意の元警部の過去を探ろうとしたとき、警部自身もただ者でないことが判明。殺人事件の犯人は殺人それ自体以外に目的がある模様。
あまり詳しく書くとネタバレになってしまいますが獣人のような種族の因縁が物語の中核を担っているようです・・・多分。
ストーリー構成はオーソドックスなつくりで、ファンタジー系にみられる変に凝った設定やその説明が少ないせいか、すんなりと話に入り込め、人間描写も奥行きがありドラマ性も高いように感じました。絵の質も高くオカルトアクション描写の臨場感がすごいですね。
秀逸なオカルトアクションの洋画を観ているようで作品自体の質の高さを感じます。それにしても登場人物のおぢさんたち、妙に色気があるねえ(笑)

楠本弘樹
ウィングスコミックス1巻 / 新書館
ジャンル:少女・オカルトファンタジー / 好み度:★★★★☆