亡き祖母と同じく昼間でもいきなり眠ってしまいキスで目が覚めるという性質をもっている主人公。主人公の少女の家に、母親がなくなったため預けられていた5歳の従妹は、ある日家に帰りたいと告げる。家人も歓迎し従妹も家族になじんでいたのだがホームシックになったようだ。迎えにくるよう父親に手紙を送ったのだが音沙汰がない。しかたなく主人公が従妹を連れていくことになる。
軽いトラブルはあったものの無事従妹を送り届け、家人が託した手紙により主人公はしばらく叔父の家にやっかいになることになる。主人公は幼いころ叔父に恋心を抱いていたため了承するが・・・。
亡くなった母を思う従妹、妻が忘れられない叔父、初恋である叔父の過去のイメージと現在のイメージとのギャップに悩む主人公。各々の心情を描写しつつぎこちなくもまったりとした同居生活が描かれています。
ちょっと田舎が舞台で、日本なんだろうけどどっか英国風カントリーな雰囲気があります。飛び出た不思議設定がないにもかかわらず作品全体にメルヘンというか童話なイメージがあるのは作者のカラーなのか。
初巻は良くも悪くもまったりとした雰囲気で人物設定と人物関係の説明もかねたスローライフな描写が続きます。主人公の眠り姫設定の必要性もいまいちわからないしなあ。初恋の相手は叔父ではなく別人と告げられたけどそれは真実かどうか気になるところ。
2巻以降物語が動く雰囲気なのでまとめて読んだほうがいいタイトルかも。
小谷あたる
アクションコミックスコミックハイブランド全2巻 / 双葉社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆