平凡をこよなく愛する少年は、今では見ることがほとんどなくなったあたりつき自販機を試してみるとあたりが出た。出たのは望みをなんでもかなえるという和装の幼女だった。
幼女はマヨイ屋の店番という存在であり、所持するあらゆる宝具を駆使し対象にすべての望みをかなえてきた。しかし主人公は普通を信条としているため大きな欲を持たず、彼女が満足する望みを与えないという設定。
幼女は冷静沈着な雰囲気をもつも、世間知らずというか直線過ぎる価値観を持つためか独自に判断し少年の望みをかなえようと暴走するというパターン。幼女と同じ存在も登場したりと状況はカオスコメディ状態。ドタバタにもほどがあるって感じですがまとまりがないわけでもないです。
少年漫画なので幼馴染の恋愛要素もありますが主人公は状況についていくのが精一杯でいまのところそのへんはスルー状態。状況に慣れればそのうち描かれそうではありますが。
マヨイの大正~昭和初期を匂わせるキャラデザがそうさせるのか作画のせいか、現代設定なのにどこかレトロっぽい雰囲気をかもしだしています。怖い顔の描写がホラー並で妙に巧いのもあるのかな。
夢のような宝具が出てくるのに主人公が活かしきれないというか普通に使わないあたり某猫型ロボットを思い出させる。迷惑なほど積極的な猫とやる気のない子供・・って思うのは気のせいか。
そういや、無表情の幼女が淡々とエロ系事象を説明するところがマニア向けなのかと思ったり(おいおい)
菅原キク
月刊マガジンコミックス全6巻 / 講談社
ジャンル:少年・コメディ・学園 / 好み度:★★★☆☆