翡翠峡奇譚 広江礼威

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時は1935年、第二次世界大戦のちょい前のメキシコ。主人公である日本人考古学者の青年とその連れはナチスのSSに襲撃を受け別の一派に助けられる。
各々の国はオーパーツなど未知数の力をやっきになって探しているという状況で、ナチスはメキシコの遺跡に存在する「ククルカン」を探しているという。主人公は命を救われた義理でククルカンを探索、巨大な翡翠の中に眠る少女を発見し彼女を目覚めさせるという展開。
遺跡に眠る神だの巨大な力だのといった内容で、米映画とかによくあるトレジャーハンターものといってもいいのかな。そこはかとなく時代を感じるというか。万能とされる「ククルカン」の女性と主人公の関係はなんとなく未来少年のほうのコナンを思い出す。
ナチの親玉が女性ってのも著者らしいのかな。女性同士のファンタジー戦闘はけっこう見ごたえがありました。主人公より脇役が光ってるあたりやっぱり著者の作品だなあと(笑)
2巻で終わりですがものすんごく中途半端で終わっています。多分雑誌が消えたかなにかで続きを書く場がなくなったんだろうな・・。多分巻末のおまけページがないとなんともいえない気分になってたかも。絵柄も今とかなり違うなあ。若き頃の絵柄というべきか。

広江礼威
サンデーGXコミックス2巻 / 小学館
ジャンル:青年・冒険 / 好み度:★★★☆☆