私立明稜高校を舞台にした最強かつ最悪の生徒会長・梧桐勢十郎をはじめとする生徒たちが起こす騒動を描いた学園コメディアクション。
とにかく強烈、高い戦闘能力、俺様気質というキャラの主人公が周囲のごたごたを一刀両断するという話・・・でいいんですよね？（おい）
生徒会長で優等生タイプの口調、周囲の状況把握の早さといい、奇想天外に見せて実は計算された行動といい、あからさまに粗暴というよりそれなりに筋を通した暴君といったほうがいいかも。器の大きさは英雄視された織田信長のキャラを思い出します。強引な行動もコメディの域を超えないから気分が悪くなることは少なく、見せ場では気持ちのよい展開になることが多いですね。
初いじめられっこ気質の転校生の少年が主格かなと思ってたんですが、強烈な主人公梧桐勢十郎の行動を解説する狂言回しでした。
主人公以外のキャラの配置もうまく、事件の構成も練られていて楽しく読める話でした。確か女子には人気があったはず。しかしジャンプ向きじゃなかったのか最後はちょっと打ち切りっぽかったような・・。
かずはじめ / 集英社
集英社文庫全６巻 / ジャンプコミックス全１０巻
ジャンル：少年・学園 / 好み度：★★★☆☆