カメラが好きな少年は写真で賞を取るよりも幼馴染の活発な少女が好きだが一歩が踏み出せないでいた。そんな中、少年の撮った写真の中に現在ではない未来の事象が写っていた。
未来と思しき写真が撮れてしまうという主人公の少年は片思い幼馴染の少女と仲が良いものの恋愛に踏み出せない状況。そんな中撮った覚えのない写真が撮れるようになりそれらはどうも未来の写真であることが判明。そして幼馴染の少女がテニス部の先輩とキスをしている場面や自分が血を出して倒れている写真が撮れてしまう。
高校生の純愛ラブストーリーとSF設定のミステリをあわせたような内容。
うーんなんというか使いたい要素を思いっきり詰め込んだという印象が強いですね。カメラに纏わる主人公の能力と未来の写真を絡めたミステリは構造がわかりづらく、恋愛展開はどうもピンとこないというか共感できないというか。なぜそういう考えや行動にいたるのかという疑問が多かったかな。行動の裏がわかっても納得できない部分が多かったのが痛い。
雰囲気は10代の恋愛模様だなあという感じで好感は持てるのですが物語としては楽しめきれなかったというのが正直な感想。
後藤隼平
少年サンデーコミックス全4巻 / 小学館
ジャンル:少年・SFミステリ・学園ドラマ / 好み度:★★★☆☆