平安時代の京都。源頼光に仕える渡辺綱は、昔馴染の茨木童子と再会する。盗賊団の副将である茨木、源頼光の四天王の綱。敵同士の立場ながら気心のしれた二人の友情の物語。
渡辺綱と茨木童子の逸話をもとにしたタイトル、ですがけっこうアレンジされていてかつ独創的な設定かも。幼馴染の２人が出会ったきっかけは綱の片思いの姫が血を吸われている。その相手の腕を切り落とすがそれは幼馴染の茨木だったというはじまり。
茨木は鬼ではなく吸血鬼という設定。いやまあ鬼には変わりないか。茨木も綱も主要登場人物は幼いというか純粋な気質という印象で、シリアスではあるけどあっけらかんとしたコメディなノリややりとりもあり、という不思議な雰囲気。容赦なく悲しい場面でもどこかやさしいものを感じる。
喜多尚江
花とゆめコミックス全５巻 / 白泉社
ジャンル：少女・時代ファンタジー / 好み度：★★★☆☆.