撫子PASSION 森山薫


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兄たちは高学歴、恵まれた家庭環境にありながら、持ち前の反骨精神からかレディースのリーダーだった撫子。とある抗争から自分の族を解散しカタギになろうとする。
しかし結局族がらみのトラブルと縁があり、さりとて理不尽だったり不義理なことは許せない性格なため、関わってしまう族がらみの事件や問題に真っ向から挑んで解決という展開。
ひねりなし、直球勝負なレディース硬派青春物語と言う感じ。少女漫画なので恋愛要素もありますがクールつーかシビアつーか。そのせいか主人公を慕う草食系委員長のキャラが清涼剤のような(笑)
怒涛かつドラマチックというかステレオタイプな雰囲気なのは時代なのかレディースという題材だからか。
族の抗争とか策謀とかの構成は、狡猾で緻密。正直、下手な推理ミステリより手が込んでいるなあと感じました。
あと撫子に対し、母親や叔母の理事長とかが、そこはかとなく理解を示しているというか頭ごなしに彼女を否定していないところがなんとなく好印象でした。はみだした者に対する身内の大人の容赦ない態度ってシーンを山ほどみたことがあるからかな;

森山薫
プリンセスコミックス全8巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★☆☆