R.O.D -THE TV- 

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小説家菫川ねねねは4年前に書いた小説のサイン会のために訪れるが宿泊先のホテルが何者かによって爆発される。力に屈しないという信念の元、探偵業を営む紙使い3姉妹をボディーガードにサイン会を強行するねねねだが...。
OVA・RODの続きとして発表されたシリーズ。テレビ放映時は途中で放映中止されたそうですがDVDで見たのでその辺わからない(笑)
OVAから数年後という設定らしいです。主人公は変更していてOVA版の主要キャラたちは後の方で出てきます。紙使い(紙の硬度・形を自由に変化させる)能力を持つ3姉妹と作家の菫川ねねねが主人公かな。菫川ねねねは前作の主人公・読子と友人関係の模様。そういやOVAで読子の住処にあちこち伝言メモがあったけどねねねの書いたやつだったのかな。
TV版もOVAに負けず劣らず紙使いのアクションが見ごたえあります。人数多い分、こっちのほうが派手かもしれない(笑)作画も綺麗だし満足だ~。
事件以来姿を消した読子がひっかかってねねねは新作が書けずにいるとか、三姉妹の内2人は無類の本好きだけどアニタが本好きじゃないのに紙が使えるとか心理面の設定も興味深いですね。人物描写が等身大だなあと思いました。余談ですが、長女が神保町に来たときの嬉しさの描写はなんかものすごくデジャブ(笑)私も始めていったときはこんなんだったんだろうな...と(汗)
キャラの心理描写とアクションの切り替わりが絶妙で中だるみがなく一気に見せてしまう構成が嬉しい。どちらもきちんと描かれている感じがします。前半は個々のエピソードが並べてあるって感じですが後半になるにつれ継続した事件・出来事が綴られています。心理面でシビアで切ない展開がちょっと辛いですが練りこまれた演出は見事。あと本好きには良くも悪くも強烈な展開もあったり...(汗)
ストーリー構成も、ラストのド派手な展開と演出も、文句のつけようがありません。面白かったです。ほんと。

2003年スカイパーフェクトTV放映全26話/堪能度:★★★★★