魔法騎士レイアース(TV版)
東京タワーへ見学に来ていた光・海・風は突然異世界セフィーロへと召還される。そこで導師クレフから神官に囚われた姫の救出を依頼される。東京に戻るため、数々の試練を乗り越えて伝説の魔法騎士となった3人は神官の元へ向かうが...。
なかよし連載の少女漫画が原作のRPG風ファンタジーアクション。
正直なところ1部のストーリー構成は凡庸というしか。1部のみで完結するならこれもありかと思いますが、どうにもひねりがないというかなんというか。なんのかんの言っても原作者が参加した2部は面白さがかなり違いますね。この辺の教訓?はさくらに活かされているそうですが。
後半のツボどころは2つかな。ノヴァの、無邪気で残酷で素直な子供のようなキャラクターが印象深かったです。制約とか常識とかそういうのをとっぱらった素の感情が表現されているように感じました。まあ実際そういう設定なんですけどね。あと少女漫画らしく主人公・光の恋愛感情の苦悩と喜びが深く表現されてたのも良かったかも。原作ではRPG展開が主で少女漫画にしては心理描写が少なかったように感じてたもので。あと分かり易く敵と味方の区別がはっきりしてたっけ。
作画は正直不満でしたね。予算の関係か人材不足かテレビ版だったせいかどうも作画が不安定。オープニングとか、綺麗なときは綺麗なんですが。特に双子の踊りのシーンが止め絵だったのが残念でなりませんでした。動くと思って楽しみにしてたのに...。まあ振り付けとかめんどくさいですからね;
魔法騎士レイアース(TV版):1994年日本テレビ系全49話/堪能度:★★★★☆
レイアース(OVA版)
高校からばらばらになることになった光・風・海は卒業式の日、伝説の桜の木の下で友情を誓い合っていた。前に異界が東京に出現し彼女たちは運命の戦いに巻き込まれていく。
OVA版は原作及びTV版とは真逆のストーリー展開になっています。原作では主人公3人の出会いが始まりでしたが、OVAは別れが物語のきっかけとなり、異界の人たちが魔神を連れて現代東京にやってきます。人物関係も微妙に変えてありましたね。まあコンセプトは同じと言えるかもですがテレビ版ではやれなかったことをOVAでやってるなあという印象を受けました。魔神の戦闘シーンはRPGファンタジーものというより特撮かロボットアニメですね。むちゃくちゃ破壊してますが(汗)TV版では光が主人公ということで海・風とはちと扱いが違っていましたがこちらは3人が主人公という感じでした。OVAということで絵もかなり綺麗でした。
レイアース(OVA版):1997年30分×3話/堪能度:★★★☆☆