両親の離婚で母親の田舎に引越した吉蔵。東京の私立中学に入ることを希望していたこともあって、田舎の暮らしになじめきれない日々が続くが...。
田舎暮らしと都会暮らし。どちらもいいところと難儀なところがある。ありがちな設定と展開なせいか、印象に残らなかったというのが正直な感想。田舎のノスタルジーを感じなかったです。
同時収録の「がんばってや」は東京の大学に通う青森出身の青年の物語。主人公の東京での暮らしのもどかしさや、言葉の違和感や感情の描写にグッとくるというか胸が詰まるというか。こちらの方が表題作より感動を覚えました。主人公の故郷を懐かしむ感情も伝わってきたし。気をつけてしゃべってもどうにもならんなあと思った経験があって、共感する部分が多かったせいもあるかも。
羅川真里茂
花とゆめコミックス全1巻/白泉社
ジャンル:少女・ドラマ/好み度:★★★☆☆