小学生の桜は父親の書庫で見つけた古い本から封印の獣・ケルベロスを目覚めさせる。桜はケルベロスとともに、魔法を駆使し災いをもたらすというクロウカードの捕獲をすることになる。
それまでの作画とがらりとかわり、繊細な線で描きこまれた絵柄になっています。トーン削り効果がほとんどないのも特徴?連載開始時、もこなさんの絵と気が付かなかったなかよし読者が多かったとか。恋や冒険といった小さいおともだち向けの内容ですがそれ以上に大きなおともだちの心もゲットしたらしいです。さすがにアクション描写は秀逸でカードのデザインも美しく見ごたえがあります。
初恋は実らず、最初好意的でなかった相手との恋の成就という、昔なかよしでよく見た展開がなつかしかったです(なかよしというより、少女まんがのお約束なのかもしれませんが)。ちょっと感じたのが、小さいおともだちに、知世のさくらに対する感情や雪兎の心情はわかるのだろうか?という疑問。その時わからずとも後々ああ、ってなるかもしれないけど。
主人公が中学生になった続編シリーズ「カードキャプターさくらクロウカード編」も発表されました。
CLAMP
なかよしKCデラックス全12巻/講談社
カードキャプターさくらクロウカード編1~ / 講談社
ジャンル:少女・ファンタジー/個人的好み度:★★★☆☆