ザ・ソウルテッカーと読む。
主人公の京介は、何者かに襲われ虫の息の母に刺される。そして誤って埋葬されたが謎の少女によって助け出されるが・・・。
一言で言うとダークヒーローものになるのかなあ。主人公は無敵のヒーローな力を持つ姿になるけどあくまで自分の身に降りかかる火の粉を払うためだし、主人公も含め登場人物のほとんどが鬱系キャラだし(むろん例外もある)。状況が見えない中で誰が味方で誰が敵なのか、その辺の複雑な人間模様が絡んだミステリー要素が見所ですかね。
正直1話だけ観ると続きが気になるかならないかで面白さが変わってくるなあと。1話でわけわからんと思った人も中盤になると面白くなっていくと思います。私がそれだった(笑)はじめのうちは話の全容が見えにくく、主人公の妹のクローン?が1話ごとに出て似たようなパターンなんですが、全容が見えてきたらとたんに面白くなった。通してみるとタツノコらしい展開といえば展開かと思える。
黒部分が多い影絵(もしくは切り絵)に色を付けた感じでデザイン画っぽい配色の映像が特徴的。どっちかというと芸術系な画面構成なんで、慣れるまではキャラがなにやってるかとか、どんな場面になっているのかとか物語の展開がわかりずらかったのですが慣れると味が出てきます。
このタイトルを真剣に見てなかったころ、放送終了後にヒロイン・小麦ちゃんの主人公のOVAが出た時、そんなに人気があるキャラかなあと不思議に思ってたんですが、通して観てやっとその魅力に気がつきました(笑)初登場時は点数稼ぎ(汗)のきゃぴきゃぴ系の萌えキャラとしか思えなかったんですが、主人公側についたあたりから観られるその有能振りと常にポジティブな思考、主人公の掛け値なしの献身っぷりに、その人気のわけを納得しました。
2001年WOWWOW放映全13話/堪能度:★★★★☆