人間の魂を別のものに移す技術が存在し、魂を移すための精巧なアンドロイドも製作されている世界。戦闘能力に特化したアンドロイドは「刀」と呼ばれそのアンドロイドを使っての犯罪が横行していた。警察はそれに対抗するため「刀」の使い手で構成された「対刀犯罪課」を設立、主人公とその相棒は課の第八班に所属している。
主人公の青年は人間ではなく、自我を持ったアンドロイド。気安い性格の相棒とは穏やかでコメディな交流をまじえつつうまくやっている、課内ではその高い能力を評価されているが、特殊な存在ゆえに「刀」に因縁がある同僚には敵視される場合もあるといった状況。主人公自身も自分の存在になにかしら疑問を持っている模様。
コメディとシリアスと戦闘アクションの分配が絶妙で場面切り替えもスムーズなのでアクションものとしては読みやすいタイトルだと思います。画面構成がうまいのかなあ。大仰なキャラクターがおらず、ピンと張った弦のような静かな雰囲気、シリアスシーンの心情描写がお仕着せを感じないところが個人的に好み。
いろいろ伏線があるようで、ストーリーの続きが気になるのは確か。攻殻とかすきな人にはお勧めかも。
オニグンソウ
ブレイドコミックス1~ / マッグガーデン
ジャンル:少年・SFアクション / 好み度:★★★★☆