となりの801ちゃんシリーズ 小島アジコ

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それなりにヲタな著者の彼女はBL他が大好きな腐女子でした。いわゆるヲタップルの日常を題材にした4コマ漫画。
ブログの書籍化タイトル。一歩離れた視点での腐女子の行動が描写されているためか乾いた笑いと無類の共感を呼ぶ構成。著者自身が一般人ではなくヲタなのでぬるい目の視点なのもいい距離感。
彼女(奥さん)のテンションの高さに消沈する著者がかわいい。萌えにもだえる801ちゃんもかわいい。鉛筆で走り書きしたような絵柄も4コマなら味が出るもんだ。
枠外にあるヲタ用語や作品の主観的注釈は中々的確で無駄がないなあ。時には漫画本編よりも面白い場合も。
やはり801ちゃんの腐女子行動パターンや言葉には共感することばかりです。逆に知らなかった世界もけっこうありましたが。現実社会での萌え的興奮はいまでもよくわからないです;1つ1つのネタにコメントしたくなる・・(笑)

ボーイズラブ(BL)という言葉ができたからやおいという言葉は廃れていくんだろうなと思っていたらこの漫画が世に出て再びよく使われるようになっていたのが個人的に感慨深い。
ところで攻めの反対は?質問によるヲタ判別方法って80年代からよく見られた気がしますが、この漫画で一般に知られるようになったの?それにしてもテニミュの人気ってすごいんですね。801ちゃん言うところのハマらない能力を発動したのがテニプリなのでいまだに人気のあることにちょっとさみしさを感じたり(笑)

小島アジコ
となりの801ちゃん 6巻
となりの801ちゃん+5巻
ネクストコミックス / 宙出版
ジャンル:4コマ・エッセイ / 好み度:★★★★★

著者、病により退職、漫画家一本でやっていくようですが、大丈夫なのか・・とふと思った。