作者のファンタジー系短編作品集。ティリニアシリーズの短編も含む。
「龍神碧玉」「ドラゴンクラーンの条件」「月下光来 」 「月夜のネネット」「 五丁目のネネット」 「素敵なファンタジア」「真夜中のマリアン 」「落日の高嶺 」「アルベラのレナグリーン」「遠い日」「魅魔姫」「妖精の午後」「人龍」他収録。
その時点で発表された短編を集めてみましたという感じで一貫性は見受けられません。作品の中では、龍神の巫女であることでしか存在意義を見出せない少女の物語「龍神碧玉」とその続編で、状況から、一皮むけた感じの主人公が新しい生活でまきこまれた事件を描いた「ドラゴンクラーンの条件」が面白かったかな。世紀末のころは困ったちゃんな思春期の人間を描写するものが多かったような気が。
島田ひろかず/白夜書房全1巻
ジャンル:ファンタジー/好み度:★★☆☆☆