様々な状況や世界で起こる、ノマ、享一、リーガフの物語。
いわゆる前世もしくはパラレルワールドの連作......だと思って読んでいたのですが。作者のあとがきを見ると、どーもこの話の本筋や作者のメッセージの意味は他にあるようです。ううう;さっぱりわからなかったクチなので作者の提案するようにパラレルものだと思うことにしました。一話一話の内容は、ばらばらなようで似ているような気はしたのですが......。
主題のことを置いておいても、創作系同人誌を読んでいる感じというか、内世界のつぶやきのような演出が多くて難解な作品でした;線の少ない絵柄はので画面の方は読みやすいと思います。
魔術とか運命とかといった不可思議事象を薀蓄っぽく語っている場面が多く、特異な世界観と深い知識が織り込まれているという印象を受けました。恋の成就のために魔と契約してしまった女の子の後始末?をする生徒会の話が一番面白かったです。
島田ひろかず/白夜書房全1巻
ジャンル:ファンタジー/好み度:★★☆☆☆
備考:少年キャプテンコミックス版のタイトルはひろかずのSF劇場オーバー・ラップ