当主夫妻が事故で死亡、遺された赤子・ミニ様を育てていくヒツジの執事たち従業員たちの日常を綴ったほのぼの4コマコメディ。
2足歩行の動物キャラによるコメディだと思ったので(実際そうなんですが)舞台は月のコロニーに存在するお金持ちの屋敷というSFな舞台設定。ゆえに従業員はメカキャラもいるしSF的乗り物などの要素も登場します。
タイトルと表紙そのまんま、ヒツジの執事が主人公。当主夫妻が死亡し忘れ形見である子供ミニ様はまだ赤ん坊ということで従業員たちがミニ様を育てつつ仕事をこなしていくという日常風景。
主人公は田舎出で穏やかで純朴な性質ゆえか周囲にイジラレる役回り。ミニ様のためにふかふかの毛を刈られ、毛刈り後の貧相な身体に驚かれ、ひそかに恋心を抱く女中頭にはマトン扱いされるという受難っぷり。かわいそうなのになぜかほのぼので笑えるという不思議。
他の従業員たちも個性豊かで基本的に牧歌的な性格ゆえまったりと楽しめます。作品全体に存在する雰囲気や柔らさと軽快さのメリハリの利いたテンポが魅力のタイトル。
いつかは出るだろうなとは思っていた直球なタイトルもツボ。連載時と単行本ではタイトルが違うようです。
二巻目はヒツジの執事残業というタイトルです。赤子の坊ちゃんがちょっと大きくなって
幼児の坊ちゃんと執事たちを巡る日常ほのぼのもの。坊ちゃんのキャラがものすごくツボでした。大人びた口調に幼児とは思えない達観ぶりだったり知能の高さを見せるものの、そんな側面もある一方でごくごく普通の幼児だなと思わせる行動もある・・というところがもうたまらない(笑)
ナントカ
ヒツジの執事 / ヒツジの執事残業各1巻
まんがタイムコミックス全2巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★★