天涯孤独だった女性の元に天から降ってきたみかんには小さな少年が入っていた。蜜柑から生まれたので蜜柑次郎と名づけられた少年は従者の蛙とともに悪鬼を退治する退治屋を生業としている。
主人公は蜜柑から生まれたのでミニマムサイズ。不遜で俺様な性格で退治屋をやるのも名誉とか正義感とかじゃなく報酬や敵の財宝目当て。蛙が従者、と言ってるのも穏やかな性格の蛙を半ば強引に従者と決めている感じ。
桃太郎やかぐや姫、一寸法師などが登場する御伽噺な世界観。そこで繰り広げられるファンタジー冒険コメディといったところか。退治ものの要素があるのでバトルシーンはありますが、殺伐としておらず、ドラクエ系和風RPGな雰囲気と言うとしっくりくるかな。
登場人物がなじみのある御伽キャラでさほど基本設定から逸脱していないため混乱が少なく読めます。かといってオリジナルをそのまま反映いているわけでもなく設定をうまく使っているかんじ。ちなみに蛙は蛙の王子様。このこだけ西洋だな~。そのうち西洋キャラも出てきそうだけど。
金に汚く俺様な主人公ですがそれにはきちんと理由があり、主人公の目的など出生の秘密を知る敵の登場ともあいまって物語が膨らんでいくような予感を感じさせる展開。
コメディの中にしんみりするシリアスを混ぜたタイプの秀逸な構成。気負いせずに読めるタイトル。
双葉よう
コミックブレイドアルヴァス全3巻 / マッグガーデン
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★★☆