刑事だった父の死の真相を知るために父が遺した１枚のカードを頼りに大きな時計塔のある町に移り住んだりり子。
禍々しい雰囲気の時計塔に関してたずねるも住人は口をつぐむ。そんな中、りり子は親しくなったクラスメイトの少女に呼び出されるが、彼女ははりり子が持つものと酷似したカードを持ち奇怪な異形の召喚しりり子を襲う。そしてそれを助けたのは同じクラスメイトの男子だった。
主人公が持つカードにはマリスと呼ばれる異形と深い関わりがあるようだが、真実を知っているのは主人公を助けた男子と、主人公の持つカードを狙う者たちだけのようです。主人公にはほとんど説明がなく読者とともに徐々に真実を知っていくというパターンの模様。ところどころ、細かい設定のリアリティは薄く感じますが深く追求しても意味はないか。
ダークファンタジー系の独特な設定と戦闘、謎めいたキャラたちが見所か。えーと髑髏とかをモチーフにした系統の今時のアイテムやファッションの名前ってなんていうんだっけ・・？そんな雰囲気がそこかしこにもあります。
物語の雰囲気にあった白と黒のコントラストが映える絵柄。最初はちょっとあくが強くて読みづらいかなと思ったのですがすぐに慣れました。ミステリアスな雰囲気を徹底しているので読みやすく謎めいていても芝居がかっていないキャラに好感がもてました。
楠りんか
ガンガンファンタジーコミックス全２巻 / スクウェアエニックス
ジャンル：少年・ダークファンタジーアクション / 好み度：★★★☆☆
一部完というか未完というかで終了してしまった・・・。