クックロビンを殺すのは 要龍

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マザー・グース「誰が駒鳥殺したの」になぞらえた奇妙な殺人ゲームの標的に選ばれた高校生騎志のサバイバルアクション。
現代社会が舞台。事故で両親を失い自分のみが生き残った天涯孤独の高校生騎志。ある日の学校の教室で謎の美少女みなみと遭遇する。彼女は騎志が殺人ゲームの標的である<駒鳥>であることを告げ、騎志のとりまく血なまぐさい戦闘が始まるという展開。
主人公が標的となったには、主人公が事故で死に掛けた際に起こった事柄が原因の模様。美少女・みなみは主人公を殺す側の人間ながら死のスリルを味わうために主人公を助ける側に回る。
主人公以外はゲームを熟知し、主人公にとっては不条理極まりないという巻き込まれ系で、特異なルールとプレイヤーの特殊な能力でもって行われるサバイバルゲームもの。他作品とそう違いのない雰囲気ですが、主人公がプレーヤーではなくターゲットというところは目新しいのかな。
己の快楽のため主人公に加担する少女はいわゆるヤンデレなのかね。どうもプレーヤーは多かれ少なかれ似たような気質のような気がしないでもなく。設定はそれなりに凝っているのでキャラクターに愛着がもてれば楽しめるタイプのタイトルか。
個人的に拙い印象を受ける絵です。決して下手じゃないし凄惨なシーンも臨場感があるのだけど。うーん、なぜだろう。

要龍
ドラゴンコミックスエイジ全3巻 / 富士見書房
ジャンル:少年・アクション / 好み度:★★★☆☆

クックロビンというとマザーグースよりパタリロを思い出す人のほうが多いのかねえ。