鈍感でわがままな性格と可憐な容姿を持つ七海と、下心付で七海を溺愛し続けている正義。幼馴染の２人の関係の行方やいかに。
べたべた甘々というか、誰が見ても相思相愛同士が痴話喧嘩しているような内容（身も蓋もない...）。七海が正義を振り回している風にみせて実は七海の方が正義を手放せないという関係かな。展開に起伏がなく、終始、まったりとした雰囲気が流れている作品です。最初はちょっと物足りなかったのですが何度も読んでいくうちにほんわかした気持ちになりました。女子はもちろん、男子にもお人形のように愛されている七海ってすごいなあ。
主人公２人の話は１巻で終わっていて、２巻は脇キャラの園原くんの話になっています。といっても物語の視点はかわっていないのですが。穏やかな性格と感性を持つ園原くんの心理描写が個人的にツボでした。それにしてもその後の作者の作品を見てこれを見るとなんて常識的な話なのだろうと（笑）
南野ましろ
バーズコミックス全２巻/幻冬舎コミックス漫画文庫全１巻 / 幻冬舎
ジャンル：ボーイズラブ / 好み度：★★★★★