灰田克彦(通称・エドワーズ)と霧島晃(通称・ダニエル)は同居人であり幼なじみ同士。惚れっぽく常に恋愛状態のエドワーズと、エドワーズを密かに想いつつも彼の恋に協力するダニエル。彼らを中心にちょっとせつなく透明な恋愛模様を描いたボーイズラブストーリー。
主人公2人は、洋風な名前で呼び合っているものの舞台は日本で2人も日本人です。エドワーズは惚れっぽいというか恋に恋するお年頃というか、カッコいい男子に一目ぼれをしては恋のアタック(古語)をする。一方同居人のダニエルは複雑な心情を持ちつつ見守る。そんな2人に義江という先輩が絡んでくるという展開。
義江先輩はダニエルが好きなのでしょうが、ダニエルにちょっかいを出し、エドワーズに発破をかけるという、いわゆる当て馬役に徹しています。エドワーズの片恋の相手になった人の中には恋人がおりそのカップルの話もあったりします。
主要人物たちの複雑な心情がさらっと描かれていてシンプルなのに心に染みます。きゅん(笑)とくるシリアスシーンもあり、リリカル系ギャグなシーンもありとくるくると動く主人公2人と、彼らを脇で彼らを見つめる先輩の行動の対比も魅力。
可愛い美少年タイプのダニエルがエドワーズのことになると男前な表情をするところなど、はっとする印象的なシーンが多かったなあ。あと義江先輩、登場するたびに髪型と雰囲気が違って別キャラかと勘違いすること数度(汗)
余談ですが、2人が同居している家が、ちゃぶ台とかガス風呂とか懐かしき昭和中期のインテリアなのがツボでした。外国の寄宿舎にいそうな美少年2人がちゃぶ台で日本食を食べる。全然違和感がなくかえってぴったりくる妙・・萌え(笑)
藤生
あすかコミックスCLDX全1巻 / 角川書店
ジャンル:ボーイズラブ・学園 / 好み度:★★★★★