平成マンガ家実存物語 おはようひで次くん!をAmazonで見る
人情味あふれる商店街の古本屋に居候する漫画家。衝撃作と賞される作品でデビューし６年の年月をかけて完結すると、それで燃え尽きたのか以降は筆が進まない状態になり凡庸でぬるい日々を送る。そんな中、10年ぶりにデビュー時の担当編集者が来訪、エッセイマンガの依頼をする。
実在物語と銘打っているので著者自身の日常を描いた話と思うのですが、一般のエッセイものと違いストーリー仕立てな構成。著者の実際の作品やその発表時期などの知識は皆無ゆえ、純粋にノンフィクションなのかフィクションが混ざっているかは不明。
WEB雑誌でエッセイ漫画の依頼からはじまるこの物語は実際WEB連載で発表されたもの。現実の事柄をうまく混ぜ込んでジョークにしている構成は興味深かったです。
鉛筆デッサンのような線による写実的な絵柄なので、映像を見るがごとくに登場人物たちの日常が浮き彫りになってい印象を受けました。人物の所作とかすっごいリアルなんですよね。そこが見所なんだろうな。
アシスタントのクロダさんは帯を書かれた黒田さんなのか。なるほど。
小田ひで次
ビームコミックス全２巻 / エンターブレイン
ジャンル：青年 / 好み度：★★★☆☆