かなり初期の作品。プライドが高くて狡猾かつ頭脳明晰な少年、ビーティー(仮名)のお話。彼の親友の語りという形で物語は展開されます。
主人公ビーティーは、少年誌の主人公に必須のヒーロー性があまり無いキャラで超常能力は無く、小手先のテクニックと知恵だけで行動します。正義のためといった大義名分など全く無い、子供が持つ純粋な好奇心・興味を満たすためだけの冒険と自分に危害を加えるものへの容赦ない報復。動機自体は子供が割と良く持つ感情から来ているのではないかと。普通の子と違うのは知識の豊富さと頭の中で考えたことを即、実行に移してしまう行動力。強烈な効果音はこのころすでに在りましたが絵柄が現在とかなり違ってかなりデフォルメされた感じ。(主人公BT以外のキャラはそこはかとなく今の絵柄の雰囲気はありますが)シリーズ続編を見てみたいけど、きっと全く別物になるんだろうなあ;
荒木飛呂彦
ジャンプコミックス全1巻/集英社文庫全1巻 / 集英社
ジャンル:少年・ミステリー / 好み度:★★★★★
備考:ゴージャスアイリン(集英社刊)にも1作収録