突如、魔力が支配する世界の戦場のど真ん中に迷い込んでしまった普通の学生・勇紀。反乱分子とみなされ王族の王女に殺されそうになるも、魔力の影響を受けることがないゆえに危機を脱するが・・・。
説明がわけわかんなくてすみません。いわゆる異世界召喚もの。主人公とファーストコンタクトをとったのは力（魔力）が正義とばかりに他を圧倒している王族の兄妹。
王女は、拘束具をつけなければ存在するだけで他者を死に至らしめることができるほどの魔力を有し、国の王たる兄を盲愛し、彼の命令によりその圧倒的な力で戦場をかけめぐる残虐姫。
利用価値があるとみなした魔力が通用しない主人公を、懇意になった世話役のメイドや無関係な人間を盾に服従させようとする傍若無人ぷり。これでもかと独裁者な感覚をにっこり笑って語る兄妹に背筋を凍らせる主人公。
主人公は魔法以外の技術を持つらしい反乱軍と絶大な魔力を持つ王族との戦いに巻き込まれていくという展開になっていくのか。まあ科学と魔法の戦いというのが根幹なんでしょうが。
反乱軍？側にはなぜか主人公を知る人物もおり物語としては興味がそそられる構成だと思います。
しかしあいかわらず主人公の人の話を聞かない権力者に翻弄されっぷりが高く、個人的に読み進めるのがちと難儀。
本筋はハードなファンタジー戦記ですが、基本は勝気で暴虐、盲愛する兄の前では従順な王女が主人公の行動に翻弄されつつあるというツンデレ設定や、ほんわかメイドといった萌え要素を無理なく盛り込んでいるのはさすが。
納都花丸
キャプテンコミックスRED２巻 / 秋田書店
ジャンル：青年・ファンタジーアクション / 好み度：★★★☆☆
2010.1現在、連載打ち切りの模様。