読書好きの女子高生文緒は趣味は読書、成績は並と、ごく平凡な少女。文緒には電波系の親友とタクミという彼氏がおりそれなりに幸せな日々だった。しかしある日女の子が転校し、彼が転入生と抱き合うところを発見してしまう。そして彼女が出した結論は、彼氏を殺して自分も死ぬ。獲物はチェーンソー使いの達人の祖父から引き継いだチェーンソー。そして彼女は学校に赴くが・・・。
まあ表紙からしてカルトな話だろうとは推察できますが失恋までの経過はごく普通の日常で、主人公がフラれたと判断したとたんいきなり心中を決意してしまう急展開。しかも学校にチェーンソーもっている主人公に、生徒たちが素手で対抗してくるという怒涛っぷり。まあこれは最後に理由が語られますが。
ひときわ光るのはチェーンソーの特質やチェーンソーによる格闘の薀蓄。現実世界の中の非現実な展開に感じる奇妙な感覚が見所か。主人公には、前世互いは戦友だったと語る親友がいますが、キャラ設定は世界観になじんでるんですがどうも物語における彼女の立ち位置がつかみかねる私。
いわゆる病み系要素でのみ構成されていると言っていいと思いますがここまで突き抜けるといっそ爽快。続きを予感させるラストですがどうなんだろう?
原作:桜坂洋/ 作画:鶯神楽
電撃コミックス全1巻 / アスキーメディアワークス
ジャンル:少年・アクション / 好み度:★★☆☆☆