民俗学を専攻した月極駐は就職全滅、指導教官に相談しなんとか職を紹介してもらう。都の嘱託社員として就職できたはいいが、配属された部署は「都市伝説課」。業務内容にも所属する面々にも戸惑う駐だが・・・。
主人公が配属されたのは都市伝説にまつわる事件を担当する都市伝説課、通称とでんか。主人公はとまどいつつも役にたたないと思っていた民俗学、研究していた都市伝説の知識を武器に事件を解決していくという展開。
人面犬の所員やダルマ男、口裂け女などが口伝とおりの生態で存在する一方で、課が関わる事件自体は人間が画策したものであったりと現実と非現実が微妙に同居しているファジーな世界観が見所の1つか。
都市伝説のまじめな薀蓄と情報が、人間もしくは伝説の住人が起こす事件を解決に導くというちょっと理屈っぽい構成。しかしこれが原作者のカラーならば納得。
都市伝説が主題ですが、オカルトというよりも推理ミステリっぽい構成。発単事件ものかと思いきや話の根幹に関わる一派もあるようです。
原作:大塚英志 / 作画:樹生ナト
怪コミックス全7巻 / 角川書店
ジャンル:青年 / 好み度:★★★★☆