少年ひろしが夜店で買ったのは口髭のあるいぶし銀のひよこ。「ヒゲぴよ」と命名されたひよこと飼い主の家族たちなどが織り成すハイテンション4コマコメディ。
ヒゲぴよは、下町のおっさんのような口髭と三白眼という風貌、大吟醸とその肴が好き、時代劇が好きなどの嗜好、1本芯が入った漢気があり気風も良いという外見を裏切らない気質のひよこ。ちなみに人語も解する。
どちらかというと草食系男子な飼い主のひろしをはじめとして、ヒゲぴよと周囲の人間たちのドタバタコメディといった感じ。ネタにキレがあり、和みとか癒しじゃないけど心がほっこりするオチが見所。ヒゲぴよの漢前っぷりには惚れ惚れしてしまいます。あと失敗したりするときの照れ隠しも可愛い(笑)
それにしてもヒゲぴよは毛生えの特効薬で、夜店でヒゲぴよを売っていたのは産業スパイという設定は斬新すぎる・・。特効薬って・・とちょっとブラックな状況を想像してしまい軽い自己嫌悪(汗)スパイのキャラ自体は面白いし、ヒゲぴよを研究していた研究所の面々も笑えるし、結果オーライなのですが最初はびっくりしました。
あと著者のふにゃふにゃした線が4コマ形式だととっちらかった印象を受け読みづらいところもあるかも。
伊藤理佐
クイーンズコミックス2巻 / 集英社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★★