ドリーズパーティー 山本和生

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スラム街で診療所を構える女性医師は、脳さえあればたいていの患者を救う天才医師。そんな彼女を狙ってやってきた殺し屋の一団と、不治のゾンビウィルスに侵された剣士が同時期にやってくる。女医を殺す目的の一団と女医に治療を望む剣士が対決、ひと悶着あって一団も剣士も女医の診療所で働くことになる。
女医は倫理観は薄いというか患者を助けるなら手段はいとわず、また医療技術向上のためにも手段はいとわないタイプ。魔界都市のメフィスト医師のような感じかな。アナーキーな性格で一般常識はそれなりにある人ですが。
剣士の体は、完全に腐敗するまで死ねないという状態で、女医にも治療は無理。しかし死体と体を丸ごと移植することで延命できるという。しかしその交換した体は女性の体で、剣士はなじむまでにちょっと時間がかかったよう。
凶悪で愉快な面々によるブラック要素・シリアス要素含有のドタバタ劇といったところか。
どのキャラもいい意味で強烈で設定や性格づけも実に好みの部類。くるくると動き回り、シリアスだったり熱血だったりコメディだったりと終始お祭り騒ぎのようなテンションなのがツボでした。
ある意味非人道的ギャグがあるのでそれが許せるならエンタメとしてけっこう楽しめるタイトルかと。

山本和生
ヤングキングコミックス2巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・ダークアクション / 好み度:★★★★★

読んだ人の大半はヒラコー先生を思い出したと思います。身内の人なのかな?