固定観念・性差や年代によるギャップ・男女間の見解の相違などなど日常に蔓延する、考えてみるとオカシな常識を逆手にとった4コマコメディ。
4コマ目で落とす基本的形態の風刺ギャグ。著者の真骨頂な内容というべきか。極端な設定はなく、夫婦間、会社内、親子間など、不特定多数のキャラたちによるごくごく日常的な人間関係でのネタばかり。不特定多数のキャラによるそんなもんかと思っていた「世間の常識」の、奥にあるものを的確に説明していて実に興味深かったです。
男が女に対して抱く幻想とか女を従わせたい男の思考とかの皮肉っぷりがすごい。静かにズバっと語るキャラには思わず笑ってしまいました。4コマ目で落とすのでネタの切れも良いなと感じたり。それにしても4コマで1エピソードを消化する構成で、よくネタが思いつくなあ。
主に女性側の視点でのネタが多いから男性が読むとつまらないもしくは耳が痛いと思うかもしれませぬ。あとタイトルと内容のつながりがよくわからない;
松山花子
まんがタイムコミックス全4巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★★