小さな食堂の給仕をする少女は領主に言い寄られ難儀していたところを双子の皇子に助けられる。それがきっかけで少女は王宮に出入りできるようになり彼らの取り巻く環境を知ることとなる。
双子の皇子と彼らと知り合った少女を中心とした王族ファンタジー。
舞台となる王国では、双子は王族にしか生まれないとされ双子の弟は国王になり兄はその影となるというのがしきたり。弟皇子は伝統に縛られず兄を慕い、兄は置かれた立場を享受し弟を思う。弟はカリスマ性のあるやんちゃ坊主、兄は穏やかな知将といったイメージかな。
王族には双子の兄弟以外にも上に10人も兄皇子がおりその辺の絡みも出てくるのかな。あと魔族の存在とか、食堂の少女との恋愛がらみの話も絡んできそうな感じ。
イケメン皇子と可憐な少女に取り巻く、王族ファンタジーらしい内容かなー。わりといろんな要素がつまっていますね。
当事者たる双子の兄弟の視点のみならず、本来部外者である少女の視点も絡めて展開されるようです。
キャラつくりとか皇子の設定とか秀逸だけどインパクトがいまひとつ。複数巻出てから読んだほうがいいタイプかも。個人的には、兄の微妙な設定をどう繰るのかで好き嫌いが分かれるタイトルかなあ。
さぎり和紗
12時の権力者ネクストコミックス4巻 / 宙出版
記録 12時の権力者外伝 全2巻
ネクストコミックス / 宙出版
ジャンル:ファンタジー・ドラマ / 好み度:★★★☆☆