ワールド・デストラクション 世界撲滅の六人をAmazonで見る
砂の海が満ちた世界。獣人が人間より高いヒラエルキーとなった世界。
今ある世界を破滅させようとする「世界撲滅委員会」のメンバーの1人であるモルテは、世界を一瞬で破滅させる球体を使い世界を正そうとしていた。獣人を中心とした「世界救済委員会」は世界滅亡を阻止しようと、追っ手を差し向けていた。モルテに巻き込まれた青年・キリエは件の球体を起動できる能力をもっており、モルテはキリエに協力させるため彼に世界の現状を見せつけようとする。
人間と獣人の覇権争いで、現状をひっくり返すアイテムを使えるのが主人公の青年なのでその戦いに巻き込まれるって図式かな。
ゲーム原作のアニメって正直期待できないと思っていたけど、あれ?思ったより面白そう?と感じた作品。作画や動き、キャラのテンションなどはなかなか良かった。
ただヒロインが世界を撲滅したい動機にいまひとつ説得力がなかったように思う。言ってることとその意味合いがちぐはぐなな印象を受けるというか。わりと設定は重いのに全体の印象がなんか軽いというか安っぽいというか。ライトなへっぽこ道中記にしたいのかシリアス路線の物語にしたいのか。このへんは原作ゲームをしていないのでどっちの要因なのかわからないんだけど。
主人公当人はよく言えば平和主義というか心優しい、悪く言えば無関心・ヘタレ属性。つまるところ周囲に流されっぱなしでイラッとくるタイプともいえるけどラストで男を魅せたのでまあ良し(笑)
悪くはないんだけど観ている間は楽しくても印象に残らないタイプとも。まあゲーム販促としては成功していると感じた。
2008年テレビ東京系放映全13話 / 堪能度:★★★☆☆