花のお江戸幽玄捕り物帖 水縞とおる

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大江戸日本橋に住む、風変わりな目明かし・雪州と、彼に憑く幽霊の女の子・かなんが挑む、怪事件を描いた物語。
久しぶりの作者のコミックス、といっても描かれたのはけっこう前のようですが。絵は変わらず丁寧でした。
時代設定は江戸時代で、人外の者が絡むファンタジー要素があって、物語の中核は推理ライトミステリという...。小学校高学年向けの雑誌で連載されたものらしく、その世代が興味を持つ要素を詰めるだけ詰め込んだという感じ。
本筋の推理展開は、ヌルイながらズルなしの普通の推理モノ。推理に関しては、主人公は昼行灯(役立たず)で、事件の謎の解明は主に幽霊の女の子が行うというパターンです。物語の締めは、推理系はほとんどなくて、雪州の生い立ちなどシリアス系の話でくくられています。こちらは作者の得意分野ですね。あとがきを見ると推理部分は担当さんの功績が大きいようで。やっぱりというかなんというか(すみません)

水縞とおる
アクションコミックス全1巻/双葉社
ジャンル:時代劇・ファンタジー・ミステリ/好み度:★★★☆☆