南野ましろディアプラスシリーズ 南野ましろ


南野ましろディアプラスシリーズをAmazonで見る 

※シリーズ名は勝手につけました;;
各巻とも主人公が異なる、独立した別の話なのですが、世界観がいっしょの連作形式になっているのでひとまとめにしました(前の作品では脇役だったキャラが次の作品では主人公として登場するというパターン)
一風変わった理事長のもと超自由気風な明聖学院を舞台に展開されるリリカルボーイズラブシリーズ・・かと思ったら学園内だけではなかった・・(笑)
どの作品も作者節が満開です。ボーイズというよりほとんど絵本の世界ですねー。おこさま向けではないですが。それにしても登場するほとんどのキャラがほもカップルっつーのもすごい。BLはメルヘンという言葉が頭をかけめぐりますよ。BLに抵抗がなくほっこりしたい人向けのシリーズ。

以下は各巻の大まかなあらずじとか一言感想とか。タイトルのリンクはAmazonです。

メロディ・ハレルヤ
ホモの同級生に迫られ転校を余儀なくされてしまった美紀は、憧れの学生詩人谷津倉のいる明聖学院に転校する......。人当たりの良い笑顔を持つが彼の不況を買うともれなくちょっと不幸に見舞われるという谷津倉と、彼の悪魔っぷりにまったく気が付かない天然な美紀のお話。
こやっくんという変な生き物も登場したり。個人的には本編より脇キャラや、こやっくんを見ていたほうが面白かったです(おい)。あと、学生詩人・谷津倉が一体どんな詩を書いているのか拝見してみたくもありみたくもなし(どっちだ)。それにしても明聖学院ってクロマティ高校に似ているかもしれないと思うのは私だけではあるまいて。

ラップトップ・ハイキング
メロディハレルヤのバカップル2人をぬるーく見守っていた2人・体は小さいけど心はでっかいかわいい系ひなたと強面の上村のお話。まあBLの基本形なお話って感じでした。

オートマチック・フラワー
綺麗な顔で人の顔を覚えない巴と彼の写真を撮りに来た鈴木のお話。一直線な男の子と浮世離れした男の子の恋愛模様。このへんまではまだ明聖学院の生徒がいた気がする。

100カラットバンビーノ
オートマチックフラワーの名脇役と小学生の元気な男の子のお話。えーと属性は年下攻めになるのかね。一歩間違うと(というかBLシーンがなければ)親子のような関係ですな・・。前作ほどでないにしろ攻めが一生懸命なのがほほえましい。

プリンセスシールド
いとこ同士カップルのお話。自己顕示欲の強いポメラニアンがマスコット。両思いにもかかわらず互いが片思いと思い込んでいるというシチュエーション。年齢設定もちょっと高めです。そのため他作品よりちょっと落ち着いた感じのタイトル。漫画のストーリーとしてはそのじれったさが萌える要素なのですが、これって普通の男女間でもよくあるシチュエーションだよね・・。
プリンセスシールドの同時収録作品「シュガシュガベイベ」はプリンセスシールドの脇に登場するペットショップ店長と保育士のおにーさんのお話。

リリカル・リップ・ノイズ
前作後半収録のシュガシュガベイベのふたりの話。かわいい保育士に骨抜きにされる店長さんがほほえましい(笑)

マーブル・ベリー・ビーンズ 
リリカル・リップ・ノイズの主人公の保育士の兄藍羽とアイスクリーム屋の御曹司のお話。いいとこのぼんぼんにはさっぱり見えない無精ひげのおっさんーな実直攻さんと天然・純粋培養な受さんのお話。脇役の人もメルヘンで笑える人たちばかりです。

キャラメル・ハードボイルド
マーブルベリー・ビーンスあたりから登場していた脇キャラ桃生と冴木君のお話。そういやいたな、このキャラって感じでした(おい)クールビューティさんとドスが効いた年下の男の子の恋愛綱渡り(笑)が見所。

タカトリキングダムキングス
それまでの作品に登場した4カップルが総出演。そのためかどうかBL表現も多めになっております。まー、めまぐるしいの何の、こんな会社はいやだ・・と思ってしまうほど面白い。

はちみつ光線大作戦
久々に原点回帰というか舞台が学園にもどってきました。しかも受くん、会長の身内ときたもんだ。怪しさは会長とどっこいどっこい?好きな相手の気をひきたくて(かまってほしくて)怪しい実験を続けるというのがかわいらしいですね。次は恋慕しているめがねくんの話しかな?

ディアプラスコミックス各全1巻/新書館
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★★★★