狂った楽器が引き起こす怪事を封じる天才調律師リャーンの物語。
1巻は主に事件の渦中にいる思春期の少女にリャーンが接触し事件を解決するという展開で2巻(ハルモニアマイスター2魔術師の夜明け)はリャーンの幼いころのエピソードが描かれています。
簡単にいうと楽器にまつわる退魔ものといった感じかと。作者らしいハイソな雰囲気を持つ作品で、見せ場のアクションはかなり派手、というかゴージャスな演出です。正直、オチは大げさだなあと感じましたが、クライマックスに至るキャラの心情描写とか物語の展開はよく練られていると思いました。主人公リャーンは超美青年だけど茫洋とした性格。ベタだなあと思いつつやっぱり目の保養になるキャラだったり(笑)
椎隆子
花とゆめコミックス全2巻/白泉社
ジャンル:少女・オカルトファンタジー/好み度:★★★☆☆
備考:2巻のタイトルは「ハルモニアマイスター2魔術師の夜明け」
同時収録作品:Some Like It Hot/COUNTDOWN・パートナー/素敵にスキーで天国(1巻)/ミモザの嘆き(2巻)