巷の若者の間で流行している、ケータイを使ったゲーム「ラビットダウト」。
パーティを集めてプレイされるこのゲームは複数のウサギの中に1匹のウサギの皮をかぶったオオカミがいる。オオカミが誰かを見つけないとウサギは全員殺されてゲームオーバーするという内容。
ゲームのオフ会(ゲームで知り合った人間が現実で会合すること)で集まったプレイヤーの若者数人。カラオケで楽しむプレイヤーたちと主人公の少年。しかし少年は何者かに殴られ気がつくと病院と思われる廃屋に。そして他の面々もそこにいた・・。
仮想のオンラインゲームが現実に行われ、まさに生死をかけたゲームが繰り広げられるという展開。疑心暗鬼と推理と閉鎖された空間における人間のさまざまな心理状態と行動の描写が見所の本格サスペンス。
決められたルールにおけるサバイバルゲームの中では比較的ストーリーに入りやすい構成です。メンバーのうちの1人が主人公で、ほぼ主人公の主観で物語が展開されていっているのが特徴か。
登場人物たちの状況がつかめないあせりや臨場感はかなり見せる内容なので、全てが解明されるまでは先が気になって目が離せないタイトルではあります。
誰が犯人(オオカミ)かが最大のポイントの1つですが個人的には予想通り人物だったのでサスペンスとしては普通の難易度だったのかな(私がわかるくらいだからという意味で)
外海良基
ガンガンコミックス全4巻 / スクウェア・エニックス
ジャンル:少年・サスペンスミステリー / 好み度:★★★☆☆