通販が趣味のひきこもり少年のジュンは、引き出しにあった奇妙な問いかけが記された紙に答えを書く。そして生けるローゼンメイデンのド-ル真紅が彼のもとに来訪する...。ジュンは真紅のパートナーとしてローゼンメイデンたちのローザミスティカをかけた闘いに巻き込まれていくことになるが...。
ドールたちは全部で7体。各々のゴシックドールたちとパートナーとなった人間との関係やそのふれあいが見所の一つ。パートナーに選ばれた人間はどこか寂しい部分を心に抱えていて近しいドールに打診が行くという感じ。アクションシーンはいまいちですがキャラ描写はなかなか面白く感じられました。
愛らしい人形たちの言動は一桁の年齢のこどもそのもの。愛されるための存在故のわがままや憤り、喜びの描写が興味深いですね。ここという見せ場の真紅の言葉は効果的でいい感じです。
ゴシック系・ドールといった萌え要素はありますが内容はぶっとんだところがなく万人向けのドラマが展開されています。
ローザミスティカを核として人形たちは動いたりしゃべったりするという設定で某錬金術を思い出すなあと思ったらドールたちを作ったのは錬金術師らしいです。そのまんまでした(笑)
バースコミックスよりヤングジャンプコミックスに移転。前シリーズはRozen Maiden 新装版として再発売、続編も連載中。
続編はパラレルワールド、主人公がねじを巻かなかった世界からのスタート。前シリーズで愛着がわいた主人公が変わっちゃってとまどいましたが話がすすんでいくにつれなじんできました。今後の展開に期待。
前シリーズと現シリーズが同じタイトルなのでややこしいなと思っていたんですが、どうも前シリーズはアルファベット表記、後シリーズはカタカナ表記で区別している模様。
後に大正時代を舞台にしたローゼンメイデン0も発表されました。
PEACH-PIT
ローゼンメイデン0 / ヤングジャンプコミックス全4巻/集英社
ローゼンメイデン /ヤングジャンプコミックス全10巻/集英社
Rozen Maiden 新装版 全7巻/ヤングジャンプコミックス/集英社
ジャンル:ゴシックアクション・ドラマ / 好み度:★★★★★
バーズの編集側と作者の間でなにかあったのかなかったのか、物語がかなり強引な終わり方になっていました。コミックス最終巻のページ数もかなり少ないですし。某天子以来だ・・こんなうすっぺらい単行本・・。アニメにもなり有名かつ面白いタイトルだっただけに不思議でならない。
集英社に移動して連載再開されてほっとしてます。