彼岸花の咲く夜に つのはず壱郎 / 竜騎士07

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内気な小学生の少女は同級生にいじめられ担任教師にも・・・。 逃げ道のない日常を過ごす彼女の望みは彼女自身を変える。
学校の主という西洋人形との出会いと学校の七不思議の8番目の怪談、いじめと担任教師の仕打ちに彼らを殺してという願いを叫ぶ少女は、妖怪になって殺すに変貌していき・・。
原作者らしいひとことで言えないややこしい展開とエグすぎる突き抜けた感情描写。追い詰められた主人公、教師の醜悪で独善的なモノローグには吐き気がするがここが見所なのだろう。行き場のない少女が人間をやめる前に状況に立ち向かおうとする行動も却って泥沼にはまることになり、と目を覆う展開。それは話を進めるために必要だとあとからわかるのだけど。読み進めていけばひぐらしのように隠された主題がわかってくるのだろうか。
個人的には読み進めづらい話なのだが、ある意味リアルであり、絶え間なく続くドロドロな感情の吐露の場面や客観的な事柄の描写の演出は秀逸だなと感じる。見たくないけど引き込まれるというやつか。

原作:竜騎士07 / 作画:つのはず壱郎 / キャラクター原案:西E田
ドラゴンコミックスエイジ全6巻 / 富士見書房
ジャンル:青年・ホラー・ドラマ / 好み度:★★★☆☆