緑色の砂時計 和田慎二


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不良たちに暴行されたことから男性恐怖症になった燿子。彼女にとって、事件の秘密を知り傷ついた自分を無条件に守ってくれる兄・雄二だけが安心できる存在だった。しかし雄二は事件をきっかけに道ならぬ妹への思慕を自覚する...。
表題作を含め、風のめざめる時代(とき)というシリーズ名がつけられた3作品が収録されています。セックス要素が入っているのでレディースものになるんでしょうか?ただ感情に任せた描写ばかりでなく、客観的な視点も入れた構成で、理性と感情の揺れが上手く描かれているように思いました。今見るとそうでもないけど初めて読んだときはかなり強烈だったなあ。
他には自殺した姉の自殺した理由をさぐる女子高生の戦いを描いた「5枚目の女王」や、資産家の家に嫁いだ幼な妻(16だし)の物語「バラの迷宮」これはちなみにバラの追跡の別バージョンでもあります。「5枚目の女王」はミステリーもので「バラの迷宮」はもろレディースものと言えます。

和田慎二
講談社コミックスミミ全1巻/講談社
ジャンル:恋愛・レディース /好み度:★★★★☆