無医の孤島に待望の医者・亜矢がやってくるが、彼女は金の亡者で島に棲む猛毒を持つ蜘蛛と、その毒の特効薬となる八千代菊を利用し、島を支配するようになる。網元の娘・曜子は、亜矢に殺された父の遺言に従い自らが医師となるべく、島民の協力で島を脱出する。医師として再び故郷に帰ることを誓いながら...。
設定とかストーリー展開とかが横溝系の突き抜けた劇的サスペンスなお話でした。1巻完結なので駆け足なところはありますが、正直面白かったです。悪役に一片の同情の余地なしなところとか、悪役をひそかに慕っていた人間がいたというところとかがツボでした。それにしても作者の女性の悪役って口裂女みたいなキャラが多いなあ。あくどさは出やすいと思いますが。ネタバレになりますが、亜矢の絶命シーンは強烈の一言。ミミズ風呂といい作者こういうのよく描きますよね...;
同時収録の怪盗アマリリスは連載前に発表されたプロトタイプ版。信楽老が登場します。
和田慎二
マーガレットコミックス全1巻/集英社
St comics全1巻/大都社
ジャンル:少女・サスペンスアクション/好み度:★★★★★
同時収録作品:怪盗アマリリス(マーガレットコミックス収録)