眼鏡の熱血系少年と時間を跳ぶ能力を持つ幽霊の女の子を中心とした物語。
夏休みの間祖父の家に泊まるためやってきた少年は道に迷い、「方舟」という喫茶店に立ち寄るが、そのレトロでハイソな雰囲気に呑まれ外に出たところで髪の長い古風な少女と出会う。その少女に一目ぼれした少年。少女は自分は数十年前の人間であり現在は幽霊だとう言う。
少女は幽霊であり心を通わせた人物とでのみ時間の跳躍ができるということで少年がそのパートナーとなるという展開。少女と同級生で同じ能力を持つ幽霊の少女たち、彼女たちとパートナーとなる人間たちが織り成すシリアス&コメディといった感じ。
主人公を含めたほとんどが喫茶店「方舟」でバイトをしており。方舟が舞台となる日常風景と時間跳躍の話がだいたい交互に展開。
原作つきなのでストーリーはそれに準じていると思うのでおいておくとして、やはりシャフトらしい作品と言うしか。
本編以外の遊びももりだくさん。主人公の少女が太平洋戦争時の姿ということだからか、戦後から30年くらいの昭和文化があちこちにちりばめられています。各話タイトルとかBGMとか。実のところ幕間に出る小芝居が本編よりも楽しみだった・・・(汗)しかも本編となにげに連動している演出で芸が細かいのなんの。
夏のあらし!
オープニングがすっごい好みでした。登場人物の過去や心情などシリアスなエピソードはとことんシリアス。原作を読んでいない状態で観たので臨場感がすごかった。戦争の話はいろいろと感慨深かった。シリアスだけじゃなく笑いの部分もちゃんとあってノリもいいです。ハイテンポで楽しい。
ちなみに1話目と最終話は連動した、本編の流れとははずれた「ある日の日常」といった感じ。タイムパラドックスの妙と畳み掛けるようなキャラたちの台詞のセンスが抜群。
ひと夏の物語って感じの演出が印象的でした。
夏のあらし!春夏冬中
そのまま無印の続き。オープニングはあいかわらず凝ってますがやっぱ1期のほうが好みかな。前作に比べて本筋でもコメディな雰囲気が多様されている気がします。無印では人間ドラマが主でしたが今回は恋愛ドラマが主という感じ?しかしちょっとあっさりしすぎる印象がありました・・。そんなもんなのか。昭和レトロなネタや幕間のおまけは健在。
夏のあらし! / 2009年テレビ東京系放映全13話
夏のあらし!春夏冬中 / 2009年テレビ東京系放映全13話
堪能度:★★★★☆
1期だけなら★5つなんですが2期はちょっと、なので1こ減らしてます。