誰もが1つだけ生まれつき魔法を有する世界。その力の強弱には個人差がありほとんどはささやかな能力なのだがまれに大きな力を持つものもいる。
主格となるのは小さな国の領主兄妹と彼らを護る少年。兄は敏腕領主、盲目の妹は巨大な光の剣を生成し周囲をなぎ払う巨大な魔法を持つ、そして少年は魔法を持っているのだがどんな能力なのかはわからない未知数。強国の脅威にさらされた国を護ろうとする3人の運命の物語。
神がかつて治めていた土地の神の時代の封印物、強国の侵攻、巨大な魔法を持つ者の運命という、ファンタジー戦記な内容。
戦記といっても政治的設定はさほど複雑ではなくすぐに把握できるところが個人的に好みでした。主人公3人の限られた範囲内での話からはじまり、3人のキャラや取り巻く状況の情報からはいったからかな。主題以外では、少年の魔法と神の時代の伏線が気になるところか。魔法発動の設定と演出がけっこうツボでした。
堤利一郎
電撃コミックス全2巻 / アスキー・メディアワークス
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆