死してなお強く残る未練や妄執により動く存在・屍。それを倒すためだけに作られた屍を葬るための存在・屍姫。ごく普通の少年旺里は、育ての兄である僧侶のパートナーである屍姫と出会ったことから物語は始まる。
少年漫画原作。いわゆる退魔バトルアクションかな。凶暴性があり理性も乏しいゾンビを倒す少女、少女自体も特別な処置をされたゾンビで、お目付役でありパートナーたる僧侶とともにゾンビを倒す、というのが物語の根幹。
で、主人公というか物語の視点は、主役の少女のパートナーである僧侶と家族同様に親しい施設育ちの少年。僧侶がある事件から殉職し、主役の少女のパートナーになる?みたいな展開になるわけで。
原作をあとで読みましたが原作のほうは僧侶と少女の視点から話が始まってて僧侶が死ぬあたりで主人公が少年に変わるという構成でした。アニメではじめから少年の視点になったのは正解だったかな、と。少年に感情移入しやすいから。連載中の作品ゆえにアニメオリジナル展開だった模様。
話はヘビーで、戦う少女自体もゾンビなわけで、将来性が見えないあたりで一歩引いてしか見れない内容でした。登場人物が次々と出てくるのはいいとして、キャラづけの希薄さとかやりとりの演出とかああこのパターンだなあとぬるくみてしまうし。
アクションや、複雑な人物相関などそれなりに魅せるので、なんのかのと最後まできっちり視聴しましたが、個人的には悪くはないが良くもなかった微妙な内容でした。
あと主人公の少女の声が・・・。声の質とかイメージはキャラにあっていると思うし、その点では選択は間違っていないとおもうのですが、どうにも台詞が棒読みな印象が強くて残念。もうちょい訓練してからじゃ間に合わなかったのかなあと。
赫が1期、玄が2期か。エピソードの区切りを意識してのことでしょうが、連続で放映したのでわざわざわけなくてもよかった気もします。OPは好みの曲でした。
2008年AT-X・UHF局他放映全25話+未放映1話
堪能度:★★★☆☆