片目に傷のある黒い野良猫エースの物語。
主人公は野良の黒猫エース。1話目は、野良猫のボスのエースがクーデターでその座を追われ人に保護される。しかしそのクーデターは他のシマの猫の画策だったという、人間で言うところのヤンキーもののような展開でしたが、2話目以降は主人公のとりまく環境などの設定が変わり、主人公は何かを探し旅を続けている状況で、主人公が出会う猫や人間との単発の話という構成になっています。主人公エースを主軸に描かれる猫たちの話もしくは猫と人間の話。猫の話ですが物語の視点は客観的です。主人公の猫はクールというか他者と関わりを積極的に持つタイプではないので、自然とゲストキャラのドラマがエピソードの主軸となり、エースはそのフォローだったりつかの間の交流の相手だったりという感じ。
心無い人間により受けた経験から人間嫌いの野良猫、環境の違う飼い猫と野良猫の交流、人間と野良猫の交流という、野良猫を主役にした漫画としては鉄板の内容ばかり。王道であるがゆえ、また余計なものを加えていないがゆえの読みやすさはあるものの、どうもイマドキではないというか古臭い印象が無きにしも非ず。あえてやってるのか著者のカラーなのか。あと1話目と2話目の設定などの差異が大きく補足もなかったのは不親切。正直ちょっと混乱した。
きょうこりん
ねこぱんちコミックス全4巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・猫ドラマ / 好み度:★★★☆☆